腰痛は骨や関節、または靭帯や筋肉などに、何らかの障害が起きて痛みが生じるものです。腰痛の根本治療は薬ではできないので、痛みを取り除くための鎮痛剤を使用するのが一般的です。
飲み薬
大きく分けて4つに分類されます。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)
一般的な腰痛治療薬で、痛みの原因物質である酵素の働きを妨げることで、痛み、炎症、熱を抑えます。アスピリン、ジクロフェナク、ロキソプロフェン、インドメタシン(座薬も有)などがあります。
短期の服用は問題ありませんが、長期服用すると胸やけ、吐き気、胃炎などの副作用があるので注意が必要です。
アセトアミノフェン
アセトアミノフェンは、NSAIDと同じく非オピオイド系の薬なので、効き目はあまり変わりませんが消炎効果はありません。しかし、副作用が少ないというのが特徴です。
オピオイド
モルヒネに代表される強い鎮静作用がある医療用の麻薬です。NSAIDでは効き目がない激しい痛みの場合に処方されることがあります。
神経障害性疼痛治療薬
神経伝達物質という痛みを伝える物質が過剰に放出することで起こる腰痛の薬です。慢性の腰痛に多いといわれていますが、一般の消炎鎮痛剤では効き目がないので、神経伝達物質を抑えるために服用します。
プレガバリンなどがありますが、めまいやふらつき等の副作用がみられることがあります。
湿布薬
非ステロイド性抗炎症薬の貼り薬は、飲み薬と同じ効果がありますが、皮膚から吸収されるために服用薬よりも効き目は弱くなります。肌荒れやかゆみが出る場合がありますが、簡単にはがすことができるので便利です。また、市販薬も多いので手軽に購入することができます。